2006年01月16日

床下のかび〜

どんどん質問してください〜って書いたら、早速ぴよkoさんが質問してくれました。
ぴよkoさん、ありがとうございます。これで僕もまた一つ勉強になりました。
 
さて、先ずは質問の内容から。
 
>土地は山を切り開いた所で岩盤です。
>なだらかな坂になった上の方に建てたのですが
>基礎をベタ基礎にしていないため
>土にカビが出ていてフローリングにじか置きした家具もカビが出てくるのです。
>お隣もそうだと言うし4軒下の家も水が出てきて床下に換気扇をつけました。
>換気扇くらいじゃぁ大したことがないと言う人もいるし電気代もかかるので
>このカビを防ぐ良い方法はないでしょうか?
 
途中少し省略しましたが、床下というか地盤の湿気によるカビの発生ですね。
これは正直少しやっかいです。
 
まず、カビの発生原因から。
簡単に言うとカビの発生原因は、
 
1.適度な温度(10度から35度程度、中には−10度から50度でも生存出来る種も)
2.水分(湿気)があること。湿度でいうと相対湿度で70%以上くらい。
3.栄養分があること。これはいわゆる有機化合物で簡単に言うとほとんどどんな物でも
  栄養分になり得ます。石けんかすでも人のあかでも、ほとんど何でも。
4.酸素があること。これは空気に触れていれば必ず酸素がありますから・・・。
 
の4項目です。
 
この中で、床下で1、3、4番をコントロールするのはとても難しいです。
そこで、カビの発生を抑えるには2番の湿気を取り除くことが一番簡単です。
床下の換気扇も2番の湿気を少しでも取り除くために設置するようですが、正直いって
水が浮くような地盤では効果は期待できません。
 
ここで、もう一つ視点を変える必要があります。床下でカビが繁殖出来る条件が
整っているということは、家の構造材である木材を腐らせる、また、大敵であるシロアリの
発生条件がほぼ整っていると思ってください。(イコールではありません、念のため)
 
つまり、カビが繁殖するような状態で長く放っておくと、家がぼろぼろになっちゃうよ!
って事です。
 
床下がこのような状態なので、床の上にも湿気の影響が出て、フローリング直置きの
家具もカビてくるのでしょう。もしかすると家の内部の換気状態や、洗濯物を室内で大量に
干すとか、生活条件も原因があるかもしれませんが・・・。(失礼)
 
ぴよkoさんの家はおそらく敷地が岩盤の上にあるため、雨水等が浸透しにくく表層を流れ、
少し雨が降れば地表面に水が浮いてくるのかもしれません。(あくまで推測ですが)
 
いつもじめっと湿気がある程度の状態ならば、調湿炭などを床下に敷き詰めるのも有効
な手段です。ただ、ご近所の水が出てきているような状況では歯が立ちません。根本的に
改善するため床下に防湿シート(ポリエチレンフィルム厚さ0.15mm)を敷き、防湿のため
土間コンクリートを打設することをおすすめします。施工はかなり大変ですが・・・。
 
さらに、ぴよkoさんのお住まいが朝晩氷点下を切るような場所だったら、この水分が
凍り付き、基礎を持ち上げたりってことも可能性としては考えられます。さらに、水分が
浮きやすい土地ということは昨年の福井県などの大雨災害の時には非常に危険かも・・・。
 
不安にさせるようなことばかり書いてすいません。ただ、条件は推測の部分も多いですし、
必ずそうなるというわけではなく、可能性があるんだと理解してください。
 
でも、今でこそ床下の防湿土間やベタ基礎は当たり前になりましたが、10年くらい前だと
まだまだ一般に理解が薄い時期だったかもしれません。住宅金融公庫でも使っていれば
いろいろ仕様書に規定があったのでしょうが・・・。
 
とにかく一度施工された工務店さんに相談してみては?よい工務店さんであることを
お祈りします。
 
 
さて、今日の現場の様子です。
 
060116a..jpg
 
今日は、1階床の根太を設置していました。
根太を支える土台や大引きを支える束は鋼製束です。
僕の建てる住宅は基礎はベタ基礎で、基礎パッキンを使用しているので、
床下の湿気はありません。換気もOKです。
 
この根太と根太の間にボード状の断熱材をはめ込んでいきます。
その様子はまたアップしますね。
 
ではまた明日も頑張ろう!
posted by 「いい家」造りに燃える一級建築士 福谷 正人 at 19:34| Comment(8) | TrackBack(0) | 家づくり
この記事へのコメント
はじめまして…。半ボケオジンですが、よろしく。
何処かのコメントから、飛んで来た…と思います。
もう、とっくに現役を離れていますが、僕も一級建築士です。番号は42000台ですから、貴方の先輩になりましょうか…。
丁寧な施工の説明に感銘を受けましたが、ズブの素人には少し分かり難い…かとも思いました。なるべく専門用語を少なくして、砕けた表現がいいと思います。
写真で見る限りはハンサムな社長ですね。
いい仕事を期待しております。
Posted by 無口なモグラ at 2006年01月16日 20:11
早速お答え戴きありがとうございます。
とても詳しく教えて下さって本当に嬉しいです!
よく分かりました。主人とよく相談して決めたいと思います。また分からないことがあったら教えて下さいね!それにしても男前ですね、かっこいいです
Posted by ぴよko at 2006年01月16日 21:07
コメントありがとうございます。
今回の書き込みは急いで書いて確認もそこそこにアップしたもので、改行がおかしくなって読みにくい部分が多いですね。すいませんでした。以後気をつけますね。

>無口なモグラさま
42000番台ですか、大先輩ですね。僕は272000番台です。
まずお褒めの言葉&ご指摘ありがとうございます。
専門用語については、自分でも気にしながらなるべく優しい言葉で、と気をつけているつもりなのですが、やっぱりだめですね。
以後さらに気をつけます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

>ぴよkoさま
少し文章がわかりにくかったでしょうか?すいませんでした。わからないこと気になることはどんどん質問してください。僕もすべてをわかっているわけではないので、わからない質問に対しては一生懸命勉強してお答えさせていただきます。

ご主人と、ご近所さんとじっくり相談してみてください。

>みなさん
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 「いい家」造りに燃える一級建築士 at 2006年01月16日 22:51
今回はあっこさんから受けたイメージバトンとやらでお題を”友情”ってことでしたのでそれで記事を書いてます。うまく表現出来なかったけれどよかったら見に来てください。よろしくお願いします。
Posted by バツイチ女のひとり言 at 2006年01月17日 00:45
初めまして…ぴよkoさんちから遊びに来ました。
1年半ほど前にTVでよくCMをしている会社で新築して住んでいます。
http://mykit.jp/pc/somare/
↑のアドレスは以前に建築の様子をせっかくなので記念に残そうと思い書いていた日記です。
お時間あったら見て見て下さい。
今はブログで家の事や巷の色々書いてます(笑)

うちは今、主流である二重壁工法でないのですが耐震の関係はどの程度違うもんなのでしょうか?
我が家が建った後でハウスメーカーの方向転換があったようで…。

今は一級建築士さんも大変な時代ですね〜あおりなど受けられていませんか?
お写真を拝見すると建築日記を書いていた頃がとても懐かしいです。

ではまた遊びに来ますね。
お仕事頑張って下さい。
Posted by 染麗v at 2006年01月17日 21:17
>バツイチ女のひとり言さん
いつもコメントありがとうございます。
バツイチさんのブログって読むと毎回考えさせられます。
また、遊びに行きます。

>染麗さん
二重壁工法ですか・・・。これは外壁の下地に構造用合板を張った工法との理解でよいでしょうか?違ったらすいません。
しっかりと施工されていれば、耐震性の向上は期待できますよ。ただし、そうでなくても建築基準法で規定されている壁量(筋交いが入っているの長さ)が確保されていれば、基本的に関東大震災クラスで倒壊はしないであろうと言われています。

詳しく書くと長くなりますし、少々専門的になりますので割愛しますが、姉歯でもないでしょうし(笑)ブログを拝見したところ公庫物件ですので、心配要らないと思いますが・・・。

ただし実際に地震が来ると、理論は所詮理論でしかなく、思いもよらぬ力がかかることもありますので絶対はないと認識しておいてくださいね。
Posted by 「いい家」造りに燃える一級建築士 at 2006年01月17日 23:34
こんにちは。
更新はしないのですか?
楽しみにしているのに…。
Posted by 無口なモグラ at 2006年02月09日 14:31
>無口なモグラさん
えっ!更新してますよ〜(^^)
トップへどうぞ〜
Posted by 「いい家」造りに燃える一級建築士 at 2006年02月09日 22:51
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